SEXY 8 ビート@さいたまスーパーアリーナ(昼)

吉澤ひとみさんは本日モーニング娘。を卒業しました。憎らしいほどかっこよく。
雨、そして先週からの風邪で熱っぽく鼻がつまる。まるですでに泣きはらしたあとのよう。
グッズ列に並んでトイレに行って走る方向をまちがえて戻っていたら「元気+」のぼやーとしたイントロが聞こえてきてしまった。扉から飛びこむと暗闇にいろいろな色の光が見えて、別世界に入ったみたいだった。
笑顔YESヌード」のあとのMCで早くもジュンジュンとリンリンが登場。よっすぃ〜が中国語で話しかける(冗談のように聞こえたけど)。ふたりは聞いたことのないイントネーションの日本語で答える。歌なら関係ないかしら。
「好きな食べものは、カラ」(カラ!?)「あ、カレーです」
「毎日SEXY 8 BEATを聞いて、準備はバッチリです。吉澤さん、歌詞の意味のわからないところ、教えてくださいね」とリンリンに言われて「オーケー」とよっすぃ〜。ジュンジュンはよっすぃ〜より背が高いはずだけど、同じくらいに見えた。
おいしい曲三曲は花道で。おかげでカレーの千手観音の手の動きが初めて見えた。
「出来る女」のあとのMCでは、しっとりした曲のあとのサンキューの言いかたを教える。
「コラボレーションです。ありがとう、サンキュー、謝々」
亀井さんは「あーコラボレーションってそういうことですかー」と納得していたけど、違うよね。
好きな言葉を聞かれて「ちなみに私は一期一会です」と光井に言われると「イチゴ一円?」
「いや、一期一会ね!」「意味わかってますか!?」「だから、一期一会だよ、でしょ?」
光井に意味を聞いて「そうだよね! 私の好きな言葉も一期一会!」
「最後までやめてくださいよ」ってさゆに言われてた。確かにそういう大事な言葉は知っておいて欲しいね。あんなソロ曲をもらったのに!
れいなのシャイニーGのあと「次は重っピンクとこはっピンクの……」と曲紹介があって、吉ソロが後ろにまわったことを知る。
恋愛レボリューシュンのあと、暗転。もう? 早すぎない? と思っているうちによっすぃ〜コールが始まる。
やがて現れたのは、背中に白い羽根をつけた吉澤ひとみでした。
赤い上着に赤いパンツで、ぐっと涙をおさえた顔で、花道をこちらにやってくる。
その出会いのために」をたっぷりと歌った。広い会場に声が広がっていくように。
初めてこの歌を聞いたときあんまり歌詞に意味がない気がして(意味なんてないんだよリンリン)、でも安倍さんの「22歳の私」じゃ重すぎるしこれくらいでいい、と思った。誰の人生を背負うわけでもない。もうひとつ「22歳の私」と違うのは、歌が開けてることだね。「私」じゃなくて、「みんな」に向かってる。「あーりがとうー」って大きな声で言えて、言ってもらえて、よかった。
歌が終わってステージに戻ると八人が待っている。そこであいさつ。
「14歳でモーニング娘。に入って、ファンの皆さんと過ごした時間は、なんにも変えられないほどの宝物です。先輩、後輩、そして一緒に仲間入りした四期メンバー、つんくさん、たくさんのスタッフさんに心から感謝します。14歳のとき、ASAYANを見て勇気を出して本当によかったです」
そのまま「ひとりぼっちで少し退屈な夜」と歌いだした。
あー四期はみんなこの歌を歌って卒業するんだーとか思っていたらちょっと泣いた。よっすぃ〜の声もすごくよかった。石川さん卒業のときよりずっとよくなってた。歌わせられるんじゃなく、自分の歌になってた。あのとき一緒に歌った人たちはいないけど、ちがう人たちが囲んで歌ってくれる。「I WISH」は引き継がれる。
夜があるとは思えないような密度だった。