SEXY 8 ビート@よこすか芸術劇場

嵐のなか、電車に乗り続ける。京急快特かっこいい。特急料金が必要なのかと思った。
会場に着いて、ひさびさにグッズ列に並ぶ。卓上のちらしを指さしながら「このDVDとこの写真と」とやっていたんだけど、本のちらしは手近になくて
「あと、ハロー! ヨッスィー」
と初めて人に向かって言った。快感だった。
今日は四階で、外から舞台と客席を見ているような感じだった。
二曲終わったところで
「コンサートは始まったばかりですが、お知らせがあります」
よっすぃ〜から。高橋さんが昼公演で足をひねって、病院に行っているとのこと。それでも
「今日も九人で楽しいコンサートを!」
と言えるところが、モーニング娘。だなあと思う。
「すき焼き」で愛パートを引き継いだよっすぃ〜が最後は「ラララ」になっちゃっても、笑って流したり。マイナスもプラスと言い張る強引さ、悲しいときは笑っちゃうおばかさこそモーニング娘。らしい。よっすぃ〜はそういうのをちゃんと体現してるリーダーだったんだな。
「出来る女」のあとのMC、光井から先輩に質問。
「かっこいい曲のあとに、かっこよくセンキュー! と言うには?」
よっすぃ〜は「悲しみトワイライト」の最後を三人に歌わせて、決めてました。振り向きざまの前髪を! 本人もちゃんと狙ってたんだなあ。
「リーダーの条件とは」
という質問には、
「コントで笑わせる力。MCのアドリブ。私が作家だったら、ミキティ自慢の足に毛むくじゃらの虫をびっしりはわせるっていうホンを書くね。本を書く力。『Hello!ヨッスィー』みたいに」
と回答。すごいなーリーダー。
シャニムニで高橋さん復活。音符に座っている。足パカパカがあってこそなのに残念。でもその声もやっぱりかけがえのないものだ。手だけでもキレキレだった。
「未来の太陽」でもモニターの前に立つのがよっすぃ〜一人で淋しかった。でもみんな音符に近づいて肩を組んだり上に座ったり(小春)、楽しんでいた。
そして「歩いてる」で高橋さん号泣する。ガキさんも側に行って抱きあって泣く。離れたところではよっすぃ〜や小春がニコニコしている。このばらばらさもいいなと思う。みんな泣くわけでもなく泣くのを止めるわけでもなく、好きにやってるようなのが。
アンコールはガキさんコールで、人々の力作も映し出される。「神奈川の星」とか。
追い出しのハピサマガキさんがひとり出てきたときもコールが起こり、また涙。
「本当にありがとうございます、今日は目に見えない力も目に見える力もたくさんもらいました、吉澤さんとの六公演、私も力いっぱいがんばります」
確かに今日はなんだかあたたかかった。ここからだと愛ちゃんに向かって黄色いシャツがぴょんこぴょんこ跳ねてるのとかガキさんに叫んでいるのがよく見えて、メンバー同士がこちょこちょやってるのもよく見えて、モーニング娘。と優しい仲間たちの舞台を見ているみたいだった。そしてやっぱりその中心には笑顔のよっすぃ〜がいるのだった。
卒業の日もこんなふうだといいな。愛ちゃんとガキさんはわんわん泣いてて、よっすぃ〜や小春は笑ってじゃれあってるといいな。
あと、八日。