禁断の果実

春ツアーのことを1日に1分くらい思いだす。新潟の池とか、名古屋の雨とか、本編とは関係ないところを。そのたびになぜか「元気+が見たい」と強く思う。暗闇で耳をすます吉澤ひとみが、私を外の景色からライブに引きこんでくれたからだろうか。音だけじゃなくて、見たい。
Dohhh UP!で「元気+」の配信が始まって、喜ぶどころか、悲しくなった。DVD発売前に王手を出されちゃったみたいな。この映像を家で見たら、あのツアーは本当に過去になる。もう引きこまれない。
というわけでまだ見ていません。DVDまで見ない。
DVDのジャケットも写真集の表紙も、見るだけで「うあああ」ってなるね。「セクシーエイトビート」って聞くだけでも(聞かないけど)。あのとき本当に好きだったなあと思う。それは確かに過去形になっている。悼んでいるわけじゃなく、今とは関係なく、心から思う。あのとき私が受けとっていたものって何だったんだろう。ツアー中ずっと、ライブのない日も行かない日も、確かにあった。