「キサラギ」

映画館でみるものじゃないかなーと最初は思っていたけど、最後はじんときた。
「恋人より家族よりマネージャーより、どんな身内より、ファンが一番の支えになってたんだ」
「如月ミキは本物のアイドルだった」
毎週欠かさず1通、全部で200通のファンレター、やっぱりキモいと思っていたのかもしれない。でももしかしたら、本当に命より大切にしてくれてたかも。そう信じられる余地を残してくれたところが、確かにアイドルだよなあ。私だって自分の見たもの、誰かが見て書いたものをもとにして、好き勝手に物語を紡いでいるよなあ。アイドルなんていつだって藪の中。
それでもなお「ファンが一番の支え」ということばにはじんときた。電話したこともないし家にだって入れっこないけど、携帯の待ち受けにしてイベントに出かけて歓声をあげたりする、そういう人がいてこそアイドルはアイドルでいられるわけで。自分を情けなく思うことはないよね家元くん、と仲間意識をもつ。
あとはアイドルとしての如月ミキの魅力がもっと伝わってくればよかったんだけど。写真をみている彼らは萌えているようには見えなかった。「わ〜レアっすね〜」じゃなくて、見飽きた衣装の写真にも「やっぱかわい〜」って悶えなきゃうそでしょう!
そして踊りは五人ともビシっと決めて欲しかった。あんなたらたら踊ってたんじゃミキちゃんに伝わらないって! 私は全然踊れませんが。