美人とは何だ

という文章を、群ようこが「ちくま」に書いていた。

(前略)ジェーン・バーキンは、いわゆる美人というくくりでは、顔の細部をチェックすると完璧ではないのではないか。でもとても素敵な女性だ。彼女が自分自身を磨いているのがよくわかるから、もともと完成したかたちで産まれてきた美人よりも人気があるのだと思う。

まるで『LOVE論』の一節のよう。こういう考え方がハロプロの源流にはあって、それが一番の魅力なのはまちがいない。なのに私は「もともと完成したかたちで産まれてきた」吉澤さんが一番好きなんです。最初は宴会芸みたいな歌と踊りが面白くて見るようになって、見続けるうちに気に入ったのは、吉澤さんや石川さんや道重さんみたいな正統派美少女。
試練を乗りこえてスポットライトの下に立って、シングルを出すごとにどんどんきれいになっていく、そういうのが楽しかったのに、なんで追いかけたあげく美人に落ち着いちゃったのか。歌だって特にうまくない人たちなのに。
もちろんよっすぃ〜梨華ちゃんも重さんも最初よりずーっと美しくなったけど、方向性が少し違う気がする。メイクの仕方を覚えたとかではなく、もともとの骨格が現れてきたように見える。
自分が薄情な人間みたいだ。あばたもえくぼの方が愛が深そうだもの。まあ吉澤さんを美しくないと言う人もいるだろうし、私だって充分愛して思いこんでいるんだ。きっと。
それにしても群ようこの文章はゆるすぎる。

まっさらぴんのブルージーンズ何気に着崩して大きな夢を翳したら美人になった

ひどい歌詞だけど、矢島さんに歌われると「は〜そんなもんか」と思っちゃうね。でも℃-uteで一番の美人は梅田さんだと思う。