吉澤ひとみスペシャルワンマンライブ at STB139(前半)

2030開演の回に行った。
雨だし時間も遅いしなんだかだるいし、いまいち気が乗らなかったのだけど、
「なに言ってる! よっすぃ〜はいつでもがんばってるのに失礼じゃないか!」
と急に気合いが入り、しっかり着替えて出かけた。
六本木のきらびやかなところはまったく通らずにたどり着いて、ほっとする。整理番号順に並び、一人ずつ座席までエスコートされる。先日のメロングリーティングとは大違いの快適さ。音ガタツアーではまた耐えねば。

Mr.Moonlight〜愛のビックバンド

いきなり来ました。
「歌ドキッ」シングルベッドのような吉澤さんが、現れる。白いTシャツに黒いベスト、黒いカーゴパンツにブーツ、茶色い髪の毛を外はねにして。ドレスよりこういうのがいい。(と本人も言っていた)
誰も従えずにひとりで客席を魅了していく吉澤さん。一緒に「アーハー」とか叫んでいたら、瞳をきらきらさせてひとみさんを見つめている梨華ちゃんの気分になった。「oh、心が痛むというのかい?」では私のテーブルの女性をじっと見つめて撃沈させていた。おそろしい子!

Do it! Now

これまたいい選曲だ。ひとりで全部歌ってるなんて初めてで、頭のなかが飽和してくる。(ソロDVDもあったけど、踊ってるばかりだったものねえ)そして見ていると次々に安倍さんや紺野さんや後藤さんや飯田さんの顔が浮かんでくる。モーニング娘。の歌には歴史がぎちぎちに織りこまれているんだな。そこに吉澤さんも確かに織りこまれていることを、誇らしく思う。
蝶みたいに舞って欲しかった。

原宿6:00集合

古きよき歌が続く。「あなたが好きだからさ」と歌うときのきっぱりした感じにドキドキする。「イチャイチャされてちゃ」と身をくねらせるさまには騒然とした。

シャ乱Qメドレー

吉澤セレクトらしい。「大阪エレジー」「ズルい女」と、あと何だっけ? 飛んだり跳ねたり、ライブっぽくなってきた。

歌うたいのバラッド

ギターを弾くことになって、何をやろうか考えて、「よして、よして…」なんかどうかな、と思ったけど、恥ずかしくてやめた、とMCで話していた。(そしてコールに負けて歌ってくれた。確かに、恥ずかしい)
「わおーん!で斉藤和義さんがこの歌をワンフレーズ弾き語ってくれて、こんなにいい歌があるのか、とずっと頭のなかで回っていて、やってみることにしました。家で窓を閉めきって練習していたらお父さんにとられたり、でも教えてもらったりもして、楽しかったです」
で、ギターはちゃんと押さえて鳴らしてるな、という感じだったのだけど、歌がものすごくよかった。本当にこの歌に惹かれて歌っているんだなと思った。弾いて歌っていっぱいいっぱいなはずなのに笑顔で、いつものニコニコ顔とはちょっと違う、慈愛に満ちた笑顔。この歌をこんなに深く歌えるなんて、よっすぃ〜は私が思う以上に歌を信じているんだな。わおーん!の仕事ができて、本当によかったね。
「楽器をやると、また新しい音楽の魅力がわかりますね。音の楽しみ方がひとつ増えました。あ、今いいこと言いましたね、我ながら。ちょっと照れてる最中です、絶賛」
これは「絶賛稽古中」を思いだしたんでしょうねえ。

CAN YOU CELEBRATE?

一番引きこまれた。歌唱としては高音がちょっと苦しそうなんだけど、それでも歌いたいという気迫がすごい。
結婚というより、もっと広く、世界を、そして今の吉澤さんを歌っているように聞こえた。「遠かった怖かった」、たくさん傷を負ったけど、今はぜんぶ祝福できるよ、というような。暗いなかに、白く顔が、腕が浮かび上がる。神々しい。何かが降りてきそうなほど。
そう、忘れていたけど、吉澤ひとみは女神だったんだよね。
つづく。