矢口真里・吉澤ひとみディナーショー@赤坂シュビア(後半)

MC

吉ソロ後
矢「ヒュー」
吉「ふう!」
矢「よっすぃ〜、ふだん男らしいのに、かわいかった! キュンキュンくる!」
吉「キュン?」
矢「キュンキュンきちゃった」
吉「ギャップがいいってやつ? これって武器になるかな」
珍しく、自分のかわいさに自覚的な発言。武器にする気なのかー。ネタにするってことかなあ。
矢口ソロ前のMC
「5月27日で、私と圭ちゃん、2期が10周年を迎えます。10周年なんて想像もしていなかった。こうしていられるのは、いつも暖かく応援してくださる皆さんのおかげです。というわけで、今日はオーディションで歌った歌に挑戦します」
あとは稲葉さんとのFCツアーでコスプレした話も。

M

今まできいた矢口の歌のなかで、そして今まできいたMのなかで、いちばんよかった。鬼気迫るものがあった。こんなに高くて大きな声が出る人だったんだな。

Time goes by

これがオーディションで歌った曲らしい。これもよかった。矢口は女性のラブソングが普通に似合うね。

MC

吉「ヒュー」
矢「緊張した! 本当に10年前のオーディションの気持ちになっちゃった、足ががくがくした」
吉「わかる、本当に震えるんだよね。変な汗が出たりね。毛穴が全部開いちゃうよね、人間の体ってそうなんだね」
矢「よっすぃ〜はオーディションで何を歌ったの?」
吉「負けないで。早くこの時間が過ぎるように、ってそれだけ思ってた。「まけないで〜もーうーすこしー」って棒みたいに歌ってた」

未来の太陽

イントロをきいて、なんとなく古い歌かと思ったらセクシー8ビート。このとき矢口はいなかったじゃない? と思う。卒業1周年で、「悲しみトワイライト」か「その出会いのために」をやるのかな、と思っていたけど、この微妙な選曲が吉澤さんらしいような。笑顔のさゆやみっつぃを思いだしたり。
などというのは一瞬でふっとんで、こちらに歩いてくるよっすぃ〜にそれこそ毛穴が全部開いた。じっくり顔を見ながら、手を振りながら、近づいてくる。目の前に立たれて、あまりの近さに顔を見上げられなかった。私の膝のすぐ前をすり抜けていく。肩の後ろで歌っているのに振り向けない。広尾では通路席に座ったことがなかったから、この近さは初めて。目の前の空間をあの人が通っていったよ……と息を吸いこむ。2番では矢口が来た。親戚の集まりで歌を披露する、ちっちゃいかわいらしい女の子みたい。ふたりが舞台に戻って、がっかりしつつも安心した。距離が必要なのね。

恋の始発列車

今度はよっすぃ〜のいなかった曲。そういうバランスなんだな。結局ふたりが在籍していたときのモーニング娘。の曲はやらなかった。なにかに遠慮しているのだろうか。

MC

矢「今回は初めてよっすぃ〜とやれてすごく楽しかった」
吉「私も、モーニング娘。OGとやるのは初めてで、いろいろできてよかった」
矢「よっすぃ〜は背は高いけど、妹みたいな感じで、かわいくってね。すっかり大人の優しいお姉さんになったし。初めのころはもっとはちゃめちゃだったよね」
吉「え〜」
矢「話してたら、いきなり壁を「ガン!」って殴ったり」
吉「そんなこともありましたかね〜」
矢「かなりKYだったよね」
吉「そうかあ……保田圭……」(客席爆笑)
吉「あ、小さい声で言ったのに皆さんうけちゃってますね」
矢「そう、圭ちゃん自分のイニシャル言わなくなっちゃったんですよ」
吉「かなり気にしてるので、圭ちゃんの前ではKYって言わないでくださいね」

青春の影

これまた最後に渋い。で、これまたよかった。どっしり重みがあった。なんというか、大人なふたりだったな。

撮影、握手

アンケートを書いて、階段に並ぶ。言いたいことはすでによっすぃ〜に言われちゃったけど、やっぱり5月6日の話がしたい。今までろくな思い出がないので期待しない。と自分に言いきかせても、カーテンの裏からシャッターの音や笑い声がきこえてくれば、やっぱり足がふるえてしまう。
「どうぞ」と促され、「よろしくお願いします!」ととにかく元気を出して言って、はっと気づいたらふたりとも左手でピースをしていたのであわてて一緒にピース。
まず矢口さんに
「ハモリがすごくよくて、しっかり支えてる感じが先輩らしかった」
と伝える。
向き直って、吉澤さん。肩幅が狭くて首から手の先まで真っ白で、近づくほどに異次元だ。
「記念すべき5月6日をこんなに近くで過ごせて、すごくうれしいです」
「本当ですね」
真顔でうなずかれる。これからも一筋でいきます、と言ったら笑ってくれた。いつもそそくさと逃げてしまうのをこらえて振り向いたら、ふたりともこちらを見て「ありがとうございました」と言ってくれた。

5月6日

去年はさいたまスーパーアリーナの4階からモニターばかり見ていたのに、今年はこんなに近くで一緒に写真まで撮っている。浮気しなかったから報いてもらえた。
この1年、歌ドキや音楽ガッタスも含めて、歌っているところがたくさん見られたのが一番よかったな。ちゃんと「ソロ」になった。
前より近くで見る機会が増えたのもうれしい。この日ステージのよっすぃ〜をずっと斜め右から見ていて、開いた目とか鼻のかたちとか腕の曲がり方とか、合計したら何十時間も見てきたなあ、と思った。見慣れたかたち、なのにいつまでも見飽きないかたち。途中でバンドのメンバーを紹介するときに体の向きを変えたら顔の右側が見えて、それがまた新鮮すぎて釘づけになるほどだった。右と左だけでもこんなに違いが楽しい。本当に、どれだけ好きなんだろう。
お近づきになれなくても、こうして一定の距離から見つめて、歌ってる声も聞けたら、それだけで私は限界まで笑顔のチャージできちゃいます。また1年、チャージを続けられることだけを願う。