MELON GREETING@渋谷O-EAST(前半)

まずはメロンとMISCOが出てくる。村田さんを見つめていたら「アイドルに会いにきた」という気持ちが高まった。この世じゃない感じ。
そしてスペシャルゲスト音楽ガッタス。オレンジの人たちがざーっと現れて、吉澤さんもいつもの様子でいた。両脇にこんこんと石川さんがいる。こんな狭い地獄みたいな場所に、降りてきてくれた。
「まず全員を2グループに分けます。片方のグループはそちらのVIP席に」
と大谷さんが話していて、どういうこと? と思ううちに右手の幕が開いて、テーブルとソファが出てきて、吉澤さんたちが移ってくる。え、どうしよう、とかいいながら私も右に移る。どーっと民族大移動。
「近い…」
斉藤さんと紺野さんに挟まれて座る吉澤さん。もうステージに目がいかない。エッグたちのMCに優しくうなずいたり、驚いてみせたり、笑ったり、どんな表情も一秒一秒が美しい。いつでも写真に撮れる。白い光を放っている。ふと目を下にやるとミニスカートから足が! 筋肉質な太腿が! 男性の皆さんがミニスカートにわーわーいう気持ちが、やっとわかりました。いけないと思いつつ見てしまう。この時間だけは、どんなに隣の人のからだに密着しても、まったく平気だった。むしろぐいぐい押しつけていた。
「じゃ、グループ交代します」
という声とともにまた大移動。
「最近、親知らずが生えてきた吉澤ひとみです」
しばし親知らず談義。
「ここに、いるんだよ。いつからいるんだろう」
「それは最近でしょ、あたしは年上だからわかる」
と石川さん。
「こんこんは親知らずいるでしょ! ここに隠してるでしょ!」
とか、地味に盛り上がった。
ポニョの歌をひとりで歌っています、と話した紺野さんが当然のように歌えコールを受けてしまい、
「無理です」
と本気で困っていたら、
「じゃああたしが歌うから、こんこんはポニョの役やって!」
よっすぃ〜がすかさず助け舟を出していて、感動した。こんなふうに助けてくれるんだ。紺野さんはそれでも困っていたけど、フグのようなぷくぷくした動きを披露して、
「とっさにやりきる力は娘。時代に培われたね」
と石川さんがほめていた。
斉藤さんからの質問は、
「私はガッタスを24歳で引退したけれど、みんな、体力つらくないですか?」
というもの。吉澤さんの答えはすばらしく男前だった。
「私は衰えは感じてない、筋肉痛も翌日きてその次の日には治る。痛ければ痛いことをするの、筋肉痛だったらよけいにそこの筋肉を動かしたり」
どうしたらこんな恰好いいことがいえるんだ。石川さんは
「ぶっちゃけつらい、最初のころは何もできなかったからとにかく動いておけって感じで、誰よりも走っていたけど、今は頭を使うようになって、無駄な動きをしなくなった。筋肉痛は翌日きてその次の日にはさらにひどくなって、その次の日には音楽ガッタスのPV撮影があって、四日目は死んでた」
と、老化の話になると相変わらず生き生きする。
「フットサルのどんなところがいい?」
という質問には、
「オレンジが似合うようになった。そこらのアイドルに負けない。音楽ガッタスの衣裳は必ずオレンジだし、試合中も来てるし、一年でオレンジを着てる時間が相当長い。オレンジといえばジャイアンツだけど、阪神ファンとしてはどうなの?(「え!? そうだね、そろそろ黄色か、白と黒になればいいと思う」と石川さん)さっき芸能界での夢っていう話があって、豪邸とか温泉とかみんな言ってたけど、私はこのオレンジを見たらみんな「ガッタスだ」って思うようになって欲しい。今はオレンジだったらジャイアンツだけど、ガッタスだねってなったら、すごくない?」
質問からは遠く離れているけど、これまたすばらしいコメント。どうしてそんなにできちゃうようになったの? と、ぽかんとする。
「では、この5人で1曲歌います。この3人がいるからぴんときた方もいるかと思いますが」
と斉藤さん。この3人っていっても、娘。の曲ならなんでもやれるよ、紺野さんがさっき「私が最高に太っていたとき」といっていたから「Ambitious!」か? とか思っていたら、
「いつも ずうっと 一緒やったから…」
と唐突に始まった。なぜこの曲。メロンぽいから? 最後のフレーズ
「好きやけどもう終わりやね 大阪恋の歌
を吉澤さんが歌っていて、「こ〜い〜のう〜た〜↓」と「た」が色っぽく消えていくのを聞いて、ああソロライブが楽しみと思った。
最後に両グループのビーチボールPK対決。最初は蹴って、二度目は砲丸投げやらハンマー投げやらバレーのサーブやら、みんな芸達者にいろいろ繰りだしていた。最後の最後に、是永さんがぴしっとゴールに蹴り入れたのはさすがだった。本当の強さだ。
罰ゲームは、打ち上げ花火の音に合わせて、音を体で表現するというもの。初めはふつうに「ヒュー、ドーン」という花火のかたちを表すメンバーが多かったのに、いしよしだけ「ドン」で撃たれていて、いつのまにか全員が撃ち合いになっていた。いしよしの結束、影響力。
つづく。