「みんな彼女」

2010年でございます。ひさしぶりすぎて、書き方も忘れてしまった。

去年のハロコンは歩いて見に行った。2ヵ月後、私は飛行機で南の島に飛んだ。それから彼女に会っていない。

ものすごく活躍しているんだなあと思っていた。ソロライブとかハングリアングリとか、テレビにも雑誌にも出て、遠距離でテレビもなく一時期パソコンも壊れていた私にはもう手の伸ばしようがなかった。

たまに写真を見ても、巻き毛は苦手だし、あまりに美しさが安定しすぎてそそられなかった。古いDVDを見てわかったけど、私は2005-2006年の吉澤さんが一番好きだった。やせてきて、顔つきが引きしまって、髪は伸びたら切って、日に日にきれいになっていく。一瞬の表情にはっとさせられる。今はそういう緊張感がない。こんなにも美人だけど。私は萌えつくしたんだと思った。オフコースみたいに切ない。
(こんなことは今までなかった 僕があなたから離れてゆく――『秋の気配』)

で・も!
やっぱり、離れられなかった。

まったく大したことではない。なんとなく「しゃべくり007」の動画を見て、吉澤さんのMCに、堕ちた。
今まで生で何十回も見たはずの、「特攻隊長的な感じ」、眉をひそめて口をゆがめて男前に叫ぶ、むしろ「素直にかわいくやればいいのに」と思ってきた、作られたメンズ吉澤。なのに、何度も何度もその部分だけリピートしてしまった。こんな病的な行為からは卒業したと思っていたのに。

さらに、「やっぱ梨華ちゃんカワイイよ」発言を暴露されたとき、目線を外した無表情から「ん?」と一瞬遅れて反応し、満面の笑顔、という数秒の流れも繰り返してしまった。どうして私はこの人の表情に相も変わらずひきつけられるんだろうか。ここだけgifにして永遠に再生したい。または秒送りでキャプチャしたい。などという気持ち悪いこと、他の人に対しては、絶対に思わない。

好きな人がいるのはいいことだ。吉澤さんありがとう、まだまだよろしく。今年は飛行機で会いにいきたい。

今度出会うときは必然

辻ちゃんの「のんピース」、「仲の良い芸能人は?」という質問に、
石川梨華ちゃん、ヨッスィー、藤本美貴てぃとか小川まことちゃんとかッッ」
と答えていて、ヨッスィーだけが名前の原型を全くとどめていないところがいいなあと思う。「美貴てぃ」とか、律儀に書いているのに。「ひとみちゃん」は、あり得なかったんだな。
http://ameblo.jp/tsuji-nozomi/day-20090218.html
そのヨッスィーのSTBソロライブ、いろんなことが重なって、15分遅刻した。一番聞きたい3曲が、聞けなかった。
本気で行こうと思えば絶対に間に合ったのに。むしろ行くのをあきらめそうになる体を無理やり六本木に連れていった感じだった。
「1階のうしろか2階のカウンターになります」
と受付でにこやかに言われて、ちょっと離れた場所にしよう、と思い
「カウンターで」
と言うと、2階のステージ正面の席に案内された。目の前を遮る人の頭はない。ひとみちゃんの帽子がきらきらしすぎて、顔がよく見えない。両隣の女性がじっとおとなしく見ているので、私もおとなしく見た。1階ではみんなこぶしを挙げたり名前を呼んだりしているのに。なんだか「吉澤ひとみとその仲間たち」を見にきたようだった。いつもなら疑いもなく「仲間たち」だった私が、外から見おろしていた。
アンコールの「よっすぃ〜」コールに、
モーニング娘。の卒業式を思いだします」
「みんながこうして呼んでくれる限り、歌いつづけます」
と話す。ふたつめのは私が卒業式のせりふと混同しているかも。でも、あのときは「何色にも染まるよ」だったけど、今回は「歌」に焦点が合っていた。
卒業直後の里田まいちんとのディナーショーでは、娘。の曲が微妙に封印されているのが不満だった。今回は明らかに本人が選んだらしい娘。の曲ばかりだった。
いろんなものが、ようやく定まったんだなと思う。音楽ガッタスHANGRY&ANGRYを経て、モーニング娘。に戻ってきた。芝居の宣伝もしていなかった。
最後、「ラヴ&ピィ〜ス!」の2番で、よっすぃ〜は客席に入りこんでいった。2階からは、見えない。見えないところでキャーキャーものすごい騒ぎになっている。(ウォーウォーじゃなくてキャーキャー)今までだったらくやしくてもどかしくて耐えられなかっただろうけど、もはや「よかったねえ」と言いたい気持ちになっていた。よっすぃ〜も、みんなも、よかったねえ。もうなんにも心配ないねえ。
私は来月、東京から1600km離れた場所に移り住む。よっすぃ〜に会えるのは最後、とは言いたくないけど、次はとうぶん先になる。でもあのきらきらを見たら本当にほっとして、すっきり離れていけるなと思った。
あの顔、あの声、あの人になりたい、と思う気持ちはずっと変わらない。だから離れても平気。
……といったことを書くのを躊躇していたら、HCYさんもほぼ同じことを書かれていて、びっくりした。

Hello!Project 2009 Winter エルダークラブ公演 〜 Thank you for your LOVE! 〜 @中野サンプラザ

卒業するんだと納得する、総決算ライブ。もうここからは新しいものは出てこないんだな、と思った。あちこちに流れていた物語もいつのまにかすり減ってしまって、「またこんなのが見られるなんて」という禁じ手は使い果たした。こうなると個々の人のかわいさやがんばりに注目するしかなくて、ひな壇ばかり見ていた。
「十年たっても変わらず歌う裕ちゃんをガッツポーズで励ますなっち」とか、
「ひとり身を乗り出してあややをガン見する、かわいい子好きな里田さん」とか。
飯田さんもまこともミキティも、何事もなかったかのようにそこにいるし。もうこれ以上の物語はつくられない。あややの骨折くらいしか受け入れられない、刹那的な舞台だった。
それでも過去の物語はちゃんと使う。「あのとき君は若かった」のコーナー、11日昼の二回目は松浦さん。MCは吉澤さんで、お、忘れかけていたよしあやが今年も! と、静かに盛り上がる。オーディションのときの映像を見せられたあと、
「隣で梨華ちゃんが『かわいかったね』って言うんですよ」
と憤慨する松浦さんに、
「今もかわいいですよね」
と皮肉のような吉澤さん。よしあやというより、いしよしだった。
そして夜の二回目は、予想通り石川さん。デビュー直後の映像で辻ちゃんが隣にいたり、初の武道館でよっすぃ〜が一瞬映ったり。
「私もよく知っている映像でしたが」
と吉澤さん。
「あの、私は『自分大好き』なので、昔の映像もよく見るんですが」
という石川さんに「知ってる」とつっこみを入れたり、見本のようないしよしだった。物語が全部消えたあとに、こういうのが残っていると安心する。ということを二人もよくわかっているだろう。オープニングのI WISHもふたりで始まったり、エルダー卒業はいしよしの解禁なのかもねえ。
「あどけない中にも眼力がある」
とMCまことが言っていて、初めて彼の言葉にうなずいた。
ちなみにミキティの回は、まことの
「か弱い女の子ががんばっている感じで」
というコメントに
「いや、か弱くはなかったです」
と言い切るミキティが恰好よかった。ミキティを見たのは実に吉澤さん卒コン以来だけど、全然変わらない。「ブギートレイン」もすごかった、「シャニムニ」で照れていたのがうそのようなやりきりっぷり。ひな壇でコンコンと吉澤さんが手のフリをしているのもかわいかった。
総決算の趣のなか、カントリー娘。がなかったのが残念だった。里田さんが忙しいなか来てくれただけでうれしい、と思うこともできるけれど。美勇伝を一瞬で復活させるくらいなら、現存ユニットはやらなきゃねえ。
「すごい盛り上がってますね、私のプライベートも含めて、最近で一番の盛り上がりです!」
と当のカントリー娘。音楽ガッタスのMCで言っていて、
「プライベート!?」
「仕事でしょ!?」
いしよしから突っ込まれていた。今年もおもしろければいいかあ。

出陣前

 昨日いつものように歩いていたら、ふだんはおじさんが雑誌を並べて売っている道端に写真がたくさん吊られ、ふだんより若い人たちがわらわらと集まっていた。何の写真? ハロプロ! と気づき、どぎまぎする。そうかあ私にはいつもの土曜日だけど、今日の中野はちがうのねえ。そんな感慨を抱きつつ足早に去る、中野区民(えせ)。写真はワンダの人たちであることを、横目で確認する。
 今日は私もあのなかに入っていきます。ホールでのコンサートは去年の春の音ガタ以来。そのときのTシャツを発掘して、出かける。

米ちゃん!

前回の音楽ガッタスツアーの日記が異様におもしろかった。

どうもみなさん。お元気でしょうか?
私は今、睡魔と戦いながら、音楽ガッタスコンサートの事を思っています。
 (…中略…)
皆さんはどう感じたかは直接訪ねていないのでわかりませんが、少なくとも私は楽しくて仕方がありません。
 (…中略…)
毎回どんなことをしてみんなを笑顔にさせてやろうか?退屈しない時間にしてやろうか?そんな事を考えながらやっています。
そして、そんなことを考えすぎて。
噛む。
会場名を間違える。(日本武道館と言ってしまった)
ステージ上で迷子になる。
などの行為は危険な上、他のお客様のご迷惑になるため、絶対におやめください。
 (…中略…)
絵文字とかそうゆう今風のおもしろみとかが全くない色や味のない文章でもうしわけありません。
なんかそうゆうの、あまり得意ではないみたいです。
自分らしくないことはしないほうがいいですね!
では、またいつの日か。
ばぁい

里田さんの日記。こういう素の人が文章を書くと、武田百合子坂口三千代みたいになるんだなあと思った。
そして、とうとうブログが始まったのですね。
開いたらいきなりおでんを食べてるブレてるまいちゃんが現れて、吹きそうに。
さらに下にスクロールしたら、横向きかつ変顔だけど明らかに吉澤さんと石川さんが現れて、動揺した。音ガタリハーサル中だって。そうかこういう写真も見られるようになるのねと思いつつ読んでいくと、

元モーニング娘。にまじっている
カントリー娘。

とあって、不意をつかれた。じーんとした。
ブログ初日に、おそらくハロプロファンよりヘキサゴンファンの方が、まいちゃんをカントリー娘。ではなくPaboだと思っている人の方がたくさん見に来る日に、「現カントリー娘。」。私も「あ、〈現〉なんだ」と思ったくらい、忘れてた。
アヤカはゴルフのニュースに出るとき「元プッチモニ」とか書かれている。でも、まいちゃんはきっと「音楽ガッタス」ではなく「カントリー娘。」と呼んで欲しいんだね。ハロプロ卒業について特に感慨はなく、もはやよっすぃ〜には関係ないし、と思っていたけれど、こういうのを見ると「ああ、やっぱりハロプロが原点なんだ」と思い知らされる。
それでいてプロフィールの「職業」を「会社員」と書く彼女が大好きです。